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当院の婦人科診療
当院では、女性特有の婦人科のご相談を受け付けております。症状、既往歴、妊娠分娩歴などを詳しくお聞かせください。まずは、初診の患者さんには特に問診をしっかりとさせていただきます。丁寧にお話をお伺いすることで、より詳しい病状の背景が把握できます。
必要に応じて、内診や超音波検査などを行い、診断につなげていきます。患者さんの推定される病名を限定していき、治療法についてわかりやすくご説明いたします。
また、当院では、性交未経験の患者さんはできるだけ内診台は使用しないようにしております。性交経験がないと、感染症がらみの病気も少なく、それ以上に恐怖心が大きいと思われるためです。経腹超音波(子宮エコー)での検査を実施いたします。もちろんご希望があれば、内診の対応も可能です。その際は、小さな機材を使用し、できるだけ恐怖心や痛みを軽減する内診を心がけております。
月経痛
当院には、過度な月経痛のため市販の鎮痛剤でコントロールが上手くできなくなった患者さんが多く来られます。まずは、子宮や卵巣に病気(器質的疾患)がないかどうか確認するため、必要に応じて内診と経腟超音波検査を行います。その結果、特に何も異常がなく、月経困難症と診断された場合は、低用量ピルでの治療を中心にご提案しています。低用量ピルは、女性ホルモンのバランスを整え、月経困難症の治療に使用します。
当院では、ジェネリック薬も入れて4種類ご用意し、できるだけ患者さんの希望に合わせた処方を行っています。また、薬の正しい情報と服用方法についても丁寧にご説明し、どのような治療にしていくかを明確にしてから治療をしてきます。
患者さんの中で、ピルの間違った情報として多いのは、副作用で太るのではないか?ということです。時代とともに現代のピルは改良され、そのような副作用は無いと考えております。ただし、副作用がないわけではありません。そういった服用にあたっての細かなご説明もしっかりとお伝えさせていただきます。
また、子宮内に挿入する子宮内黄体ホルモン放出システムという治療法も月経痛に作用することが分かっています。中でも、月経の量が多い、過多月経をお持ちの方々の手助けにつながります。症状や希望にあわせてさまざまな治療の選択肢をご用意していますので、お気軽にご相談ください。
婦人科検診
HPV(ヒトパピローマウイルス)検査、細胞診、コルポスコピーなどを行っています。
子宮頸がんは2年に一度400円で受けられる補助券がありますが、当院では、年に一度の検診をおすすめしています。異常を早期に発見することで、症状の悪化を防いでいくことが可能です。補助券がない場合でも、なんらかの症状のある方は保険診療内での検査が可能です。また、乳がん検診は大阪市の補助で30~39歳の女性に対して年に1回1,000円で検査できます。
子宮筋腫、子宮内膜症
月経困難症のような症状をお持ちの方は、子宮筋腫、子宮内膜症の疑いがあります。子宮筋腫は、子宮内に良性の腫瘍ができる病気です。手術での治療もありますが、当院では、できるだけ手術は行わなくてもいいように、段階的な治療をおすすめしております。ただし、原因が特定できないのになかなか妊娠しないような場合、筋腫核のみを取ることで改善する例もあり、症状や状態に合わせて手術をおすすめするようにしています。手術適用の場合でも、腹腔鏡を使った身体への負担が少ない手術を勧めています。
子宮内膜症は、子宮の内側にしかないはずの子宮内膜が、卵巣や腹膜など子宮以外の場所にできる病気です。月経量の増加、月経痛、性交痛などの症状があります。治療には、低用量ピル、黄体ホルモンの治療薬、偽閉経療法、手術などのさまざまな治療があります。治療によって費用も違いがあるため、治療前にしっかりご相談してから進めていきます。必要に応じて、提携の病院をご紹介もいたします。いつもと月経の様子が違うという方は、お早めにご相談ください。
更年期症候群
顔がほてる(ホットフラッシュ)、汗をかきやすい、イライラするなどの更年期症状の治療を行っています。更年期症候群とは、エストロゲン(卵胞ホルモン)という女性ホルモンが、閉経が近づくと減っていくことで起きる障害です。患者さんによって個人差はありますが、だいたい45歳からの10年間に症状が起こりやすくなってきます。血液検査からホルモンの数値を見て、患者さんとしっかりとした相談のもと、治療を行っていきます。ゆっくりと症状のコントロールをしていきましょう。
お薬にはホルモン剤(内服剤、貼付剤)を使用しますが、抵抗のある方には、漢方薬のご相談も受け付けております。お気軽にお申しつけください。
日帰り手術
子宮頚管から子宮に向かって赤い突起物のようなもの(ポリープ)ができる病気を、子宮頚管ポリープといいます。不正出血(特に性交後出血)や不妊症の原因になっていることもあります。外陰部にしこりができて痛いという方は、バルトリン腺が詰まり、バルトリン腺のう胞になっている可能性があります。
このような病気には、当院で日帰りの手術が可能です。(アフターケアのため術後に通院が必要の場合があります。)いずれの場合も、しっかりと検査をし、手術の種類についてもご説明した上で、手術を行います。
子宮脱
子宮脱は、出産やお仕事などによって骨盤底筋に負荷がかかったり、筋肉が弛緩することで、子宮の一部が外に出てしまう病気です。頻尿や、排尿困難といった不快な症状があらわれます。この病気は、リングペッサリーですぐに治療が可能です。早期に治療をすることで、日常生活の改善がみられます。違和感がある方は、お早めの受診をおすすめします。